我が家もトイレットペーパーが残り少なくなったので、今朝、駅の近くにあるスーパーに行きました。しかし、行ったのは午前10時すぎの開店間際でしたが、既に「売切れ」でした。ティッシュや米もありません。それどころか、東京の金町浄水場から規制値を上まわる放射性物質が検出されたというニュースの影響で、水やお茶のペットボトルも全滅で、ガラガラの棚にはポツンと数本のCCレモンが残っているだけでした。店員に聞いたところ、「開店して数分でなくなった」そうです。
そういえば、開店間際なのに、いつもより店内はごった返していました。見ると乳児のいるような若い母親の姿は意外と少なくて、大半は買いだめの主犯だとヤユされている中高年の女性たちです。まるで悪霊にとり憑かれたように米だトイレットペーパーだティッシュだと買いだめに走り、今度はミネラルウォーターに殺到したのでしょうか。彼女たちにとっては、今や買いだめはバーゲンに走る感覚と同じなのかもしれません。
ただ、同じ横浜でも戸塚あたりに行くとやや様相を異にするのです。前日も戸塚に行ったのですが、駅前のスーパーの棚には米が積まれていました。たまたま品出しをした直後だったのかもしれませんが、しかし、お客が殺到するというようなことはありませんでした。戸塚在住の知り合いに聞いても、米やトイレットペーパーに関しては、「充分あるとは言い難いけど、なんとか見つかる」と言ってました。ということは、やはり大倉山の方が買いだめに走る人が多いのでしょうか。あるいは一部で指摘されているように、個々のスーパーの対応能力の問題もあるのかもしれません。
もっとも政府の発表を見ると、人々が不安に駆られるのはわからないでもありません。IAEA(国際原子力機関)からも情報の開示が足りないと指摘されましたが、言ってることがわけがわからないのです。基準値の数倍の放射性物質が検出されても、「ただちに健康に影響を及ぼすものではない」と必ず付け加えられますが、じゃあ基準値の「基準」とは一体なんだったんだ?と言いたくなります。すると、基準値はあくまで「暫定基準値」で、余裕をもたせて設定しているので心配ない、とあと出しジャンケンのように言うのです。それじゃ「基準」の意味がなくなってしまいます。
野菜から放射性物質が検出されても、仮にそれを1年間食べ続けても放射線量はCTを1回受けたときの半分にも満たないとかなんとか、目くらましのような説明をしていますが、素人からみても、外部被爆と内部被曝(体内被曝)を単純に比較するのは無理があるように思えてなりません。体内被爆の怖いところは放射性物質が一定期間体内に蓄積される(蓄積されて恒常的に被爆を受ける)ことなのです。それじゃ不安は増幅こそすれ解消されないのは当然でしょう。
もちろん、「現段階から推測すれば、今後広範囲の地域の空気や水や野菜や魚介類から放射性物質が検出される懸念があります」「除染しても食物連鎖によって放射性物質が人体にとり込まれるので、その結果、人体が影響を受ける可能性があります」なんて言ったらパニックになるでしょうから、パニックにならないように慎重な言い回しをするしかないのでしょう。そもそも量が多かろうが少なかろうが、「人体に影響のない」放射能なんてあるはずがないのです。
どう考えても、実質的にはもうパニックははじまっている気がします。というか、いづれにしてもパニックは避けられない。それが原発事故の怖いところです。廃炉するにしても10年以上かかるそうですが、環境や人体への影響を考えれば途方もない時間が必要です。文字通りパンドラの箱は開けられたのです。もうあと戻りはできない。だから、自分の身を自分で守るというのは当然のことで、決して「過剰反応」なんかではないと思います。
計画停電が地域経済に与える影響は考えている以上に深刻で、そういったことも相まって、このパニックがこれからどう進行し拡大していくか心配です。その意味では、ホントの”危機”はこれからはじまるのではないでしょうか。
そういえば、開店間際なのに、いつもより店内はごった返していました。見ると乳児のいるような若い母親の姿は意外と少なくて、大半は買いだめの主犯だとヤユされている中高年の女性たちです。まるで悪霊にとり憑かれたように米だトイレットペーパーだティッシュだと買いだめに走り、今度はミネラルウォーターに殺到したのでしょうか。彼女たちにとっては、今や買いだめはバーゲンに走る感覚と同じなのかもしれません。
ただ、同じ横浜でも戸塚あたりに行くとやや様相を異にするのです。前日も戸塚に行ったのですが、駅前のスーパーの棚には米が積まれていました。たまたま品出しをした直後だったのかもしれませんが、しかし、お客が殺到するというようなことはありませんでした。戸塚在住の知り合いに聞いても、米やトイレットペーパーに関しては、「充分あるとは言い難いけど、なんとか見つかる」と言ってました。ということは、やはり大倉山の方が買いだめに走る人が多いのでしょうか。あるいは一部で指摘されているように、個々のスーパーの対応能力の問題もあるのかもしれません。
もっとも政府の発表を見ると、人々が不安に駆られるのはわからないでもありません。IAEA(国際原子力機関)からも情報の開示が足りないと指摘されましたが、言ってることがわけがわからないのです。基準値の数倍の放射性物質が検出されても、「ただちに健康に影響を及ぼすものではない」と必ず付け加えられますが、じゃあ基準値の「基準」とは一体なんだったんだ?と言いたくなります。すると、基準値はあくまで「暫定基準値」で、余裕をもたせて設定しているので心配ない、とあと出しジャンケンのように言うのです。それじゃ「基準」の意味がなくなってしまいます。
野菜から放射性物質が検出されても、仮にそれを1年間食べ続けても放射線量はCTを1回受けたときの半分にも満たないとかなんとか、目くらましのような説明をしていますが、素人からみても、外部被爆と内部被曝(体内被曝)を単純に比較するのは無理があるように思えてなりません。体内被爆の怖いところは放射性物質が一定期間体内に蓄積される(蓄積されて恒常的に被爆を受ける)ことなのです。それじゃ不安は増幅こそすれ解消されないのは当然でしょう。
もちろん、「現段階から推測すれば、今後広範囲の地域の空気や水や野菜や魚介類から放射性物質が検出される懸念があります」「除染しても食物連鎖によって放射性物質が人体にとり込まれるので、その結果、人体が影響を受ける可能性があります」なんて言ったらパニックになるでしょうから、パニックにならないように慎重な言い回しをするしかないのでしょう。そもそも量が多かろうが少なかろうが、「人体に影響のない」放射能なんてあるはずがないのです。
どう考えても、実質的にはもうパニックははじまっている気がします。というか、いづれにしてもパニックは避けられない。それが原発事故の怖いところです。廃炉するにしても10年以上かかるそうですが、環境や人体への影響を考えれば途方もない時間が必要です。文字通りパンドラの箱は開けられたのです。もうあと戻りはできない。だから、自分の身を自分で守るというのは当然のことで、決して「過剰反応」なんかではないと思います。
計画停電が地域経済に与える影響は考えている以上に深刻で、そういったことも相まって、このパニックがこれからどう進行し拡大していくか心配です。その意味では、ホントの”危機”はこれからはじまるのではないでしょうか。