もちろん、同じ人物ではありませんが、かつて「原発はエコでクリーンなエネルギー」なんて原発推進の旗振り役を担っていた芸能人たちが、今度は一転して「電灯はこまめに消そう」とか「それ、ほんとうに必要ですか?」とか「無駄な通話やメールはひかえよう」などと、まるで戦争中の「欲しがりません勝つまでは」式の節電キャンペーンの旗をふっているのを見るにつけ、なんだか釈然としない気持になるのは私だけでしょうか。
しかも、この広告を流しているACジャパン(旧公共広告機構)の理事には、東電や福島原発を製造した東芝の役員が名を連ねているそうで、見方によっては厚顔無恥で無責任な広告と言えなくもないのです。あえて名前を出すのはひかえますが、原発の広告塔になっていた多くの芸能人やスポーツ選手、そして、作家や学者など文化人たちの「戦争責任」は、またしてもウヤムヤにされるのでしょうか。少なくとも、彼らの「弁明」を聞きたい気持はあります。
もっとも、売上高5兆162億円・総資産13兆2039億円(いづれも連結)という電力会社世界第4位の東電マネーに群がったのは、こういった”電波芸者”ばかりではありません。震災当日、東電の勝俣恒久会長は、週刊誌や月刊誌の元編集者たちと中国旅行の最中だったことが暴露されましたが、これは月刊誌「自由」の元発行人・石原萌記氏が音頭をとった東電の実質的な招待旅行で、週刊新潮や週刊現代の元編集長や、週刊文春の元編集長で月刊『WiLL』編集長・花田紀凱氏らが参加していたそうです。
震災以後、東電批判をくり広げていたジャーナリストの上杉隆氏が、突然、本年いっぱいで活動を停止する発表をして、いろんな憶測をよんでいますが、その中に東電の”裏組織”が関与しているのではないかという「仰天説」さえあったそうです。中には、「TCIA」なる”諜報機関”の存在を指摘する人もいるくらいです。計画停電にしても、政府やマスコミは東電の言うままに無批判に受け入れ、大混乱を招きましたが、あれも「原発がなければ困るのはお前たちなんだぞ」という東電の”脅し”だという見方さえありました。
フランスの有力紙『ル・モンド』は、東電について、経産省などの「原子力ロビーに支えられ、”奢り高ぶった”企業の体質が、原発内の事象や技術報告の隠蔽を生み出した温床ではないか」と批判していたそうですが、今回の事故でも、原子力安全・保安院など国の機関が、東電からの情報にすべておんぶにだっこしている異常な現状が露呈されました。このように、東電を国家権力も立ち入れないアンタッチャブルな存在にしてしまった政治家や官僚の責任は大きいと言わねばならないでしょう。
汚染水を海に放出する発表の席で、東電の担当者が涙を流していましたが、だったらその前に東電は、往生際の悪いマスコミ工作・世論工作をやめて、全面的に情報公開し謝罪すべきでしょう。最低限そういう姿勢をみせるべきだと言いたいです。
しかも、この広告を流しているACジャパン(旧公共広告機構)の理事には、東電や福島原発を製造した東芝の役員が名を連ねているそうで、見方によっては厚顔無恥で無責任な広告と言えなくもないのです。あえて名前を出すのはひかえますが、原発の広告塔になっていた多くの芸能人やスポーツ選手、そして、作家や学者など文化人たちの「戦争責任」は、またしてもウヤムヤにされるのでしょうか。少なくとも、彼らの「弁明」を聞きたい気持はあります。
もっとも、売上高5兆162億円・総資産13兆2039億円(いづれも連結)という電力会社世界第4位の東電マネーに群がったのは、こういった”電波芸者”ばかりではありません。震災当日、東電の勝俣恒久会長は、週刊誌や月刊誌の元編集者たちと中国旅行の最中だったことが暴露されましたが、これは月刊誌「自由」の元発行人・石原萌記氏が音頭をとった東電の実質的な招待旅行で、週刊新潮や週刊現代の元編集長や、週刊文春の元編集長で月刊『WiLL』編集長・花田紀凱氏らが参加していたそうです。
震災以後、東電批判をくり広げていたジャーナリストの上杉隆氏が、突然、本年いっぱいで活動を停止する発表をして、いろんな憶測をよんでいますが、その中に東電の”裏組織”が関与しているのではないかという「仰天説」さえあったそうです。中には、「TCIA」なる”諜報機関”の存在を指摘する人もいるくらいです。計画停電にしても、政府やマスコミは東電の言うままに無批判に受け入れ、大混乱を招きましたが、あれも「原発がなければ困るのはお前たちなんだぞ」という東電の”脅し”だという見方さえありました。
フランスの有力紙『ル・モンド』は、東電について、経産省などの「原子力ロビーに支えられ、”奢り高ぶった”企業の体質が、原発内の事象や技術報告の隠蔽を生み出した温床ではないか」と批判していたそうですが、今回の事故でも、原子力安全・保安院など国の機関が、東電からの情報にすべておんぶにだっこしている異常な現状が露呈されました。このように、東電を国家権力も立ち入れないアンタッチャブルな存在にしてしまった政治家や官僚の責任は大きいと言わねばならないでしょう。
汚染水を海に放出する発表の席で、東電の担当者が涙を流していましたが、だったらその前に東電は、往生際の悪いマスコミ工作・世論工作をやめて、全面的に情報公開し謝罪すべきでしょう。最低限そういう姿勢をみせるべきだと言いたいです。