最近、ネットでビジネスをはじめた若い方と知り合い、よく話す機会があります。彼は、まだサラリーマンとの二足のわらじなのですが、ゆくゆくは会社を辞めてネット一本で食えるようになりたいと言ってました。その心意気やよしですが、ネットの黎明期ならいざ知らず、ネットがリアル社会と同じように秩序化されつつある現在、想像以上に現実はきびしいと言わねばなりません。彼の熱情にどう応えていいのか、正直、戸惑うことが多いですね。
「若者よ大志を抱け」と言わんばかりに、「これからは起業してチャンスを掴む時代だ」なんて掛け声だけは盛んですが、現実は源泉徴収でちゃんと税金を収めてくれるサラリーマンが優遇される社会であることには変わりがありません。と言うと、自営業者はろくに税金も払わず、収入がガラス張りのサラリーマンはいつもバカをみているなんて常套句が必ず出てくるのですが、でも、そう言うサラリーマンも、安定した会社勤めを辞め、自分で商売をやろうという人はごくごく少数で、大半は「やっぱりサラリーマンがいちばんだよ」と思っているのです。
だからといって、大志を抱いている若者に「冒険はやめた方がいい」「老後のことを考えれば、安定がいちばんだ」なんて身も蓋もないことは言えないので、やんわりと「二足のわらじをつづけるのも面白いかも」なんてわけのわからないことを言うしかないのです。
一方で、サラリーマンも今や「気楽な稼業」なんかではなく、それはそれで大変だというのもよくわかります。サラリーマンでありつづける限り、所詮は組織の前に自分を殺して生きていくしかないというのは、そのとおりでしょう。だから、月曜日の朝、「人身事故」で電車を停める人が多いのでしょう。それに、40代になるとリストラでもう一度人生をやり直さなければならないケースも多く、もはや「安定」しているとは言い難い現実があることもたしかでしょう。
要は、人の生き方に、他人が軽々しく口をはさむなんてとてもできないのです。だから、今サラリーマンをやっているのなら、わざわざイバラの道を歩む必要もないんじゃないか、と無難な答え方をするしかないのです。
それに、人生というのは、なにも損得勘定だけではかれるようなものではありません。よく誤解されるのですが、自分で商売していても「やりがい」というのは、必ずしも金儲けの側面だけにあるわけではないのです。抽象的な言い方になりますが、ある種の覚悟を決め、どんなときでも「オレはオレだ」といういわば一匹狼の矜持のようなものを持てるようになったら、おのずと「やりがい」も持てるようになる気がします。組織のなかにいようがいまいが、そういった人生観や人間観を持っているか(持つことができるか)どうかではないでしょうか。
「自分らしく」生きていくというのはなかなか難しいことですが、覚悟を決めて、これと思った道を自分なりの方法で突き進んでいくしかないように思いますね。と、こんな平板なことしか言えない自分に、また自己嫌悪に陥ったりするのですが。
「若者よ大志を抱け」と言わんばかりに、「これからは起業してチャンスを掴む時代だ」なんて掛け声だけは盛んですが、現実は源泉徴収でちゃんと税金を収めてくれるサラリーマンが優遇される社会であることには変わりがありません。と言うと、自営業者はろくに税金も払わず、収入がガラス張りのサラリーマンはいつもバカをみているなんて常套句が必ず出てくるのですが、でも、そう言うサラリーマンも、安定した会社勤めを辞め、自分で商売をやろうという人はごくごく少数で、大半は「やっぱりサラリーマンがいちばんだよ」と思っているのです。
だからといって、大志を抱いている若者に「冒険はやめた方がいい」「老後のことを考えれば、安定がいちばんだ」なんて身も蓋もないことは言えないので、やんわりと「二足のわらじをつづけるのも面白いかも」なんてわけのわからないことを言うしかないのです。
一方で、サラリーマンも今や「気楽な稼業」なんかではなく、それはそれで大変だというのもよくわかります。サラリーマンでありつづける限り、所詮は組織の前に自分を殺して生きていくしかないというのは、そのとおりでしょう。だから、月曜日の朝、「人身事故」で電車を停める人が多いのでしょう。それに、40代になるとリストラでもう一度人生をやり直さなければならないケースも多く、もはや「安定」しているとは言い難い現実があることもたしかでしょう。
要は、人の生き方に、他人が軽々しく口をはさむなんてとてもできないのです。だから、今サラリーマンをやっているのなら、わざわざイバラの道を歩む必要もないんじゃないか、と無難な答え方をするしかないのです。
それに、人生というのは、なにも損得勘定だけではかれるようなものではありません。よく誤解されるのですが、自分で商売していても「やりがい」というのは、必ずしも金儲けの側面だけにあるわけではないのです。抽象的な言い方になりますが、ある種の覚悟を決め、どんなときでも「オレはオレだ」といういわば一匹狼の矜持のようなものを持てるようになったら、おのずと「やりがい」も持てるようになる気がします。組織のなかにいようがいまいが、そういった人生観や人間観を持っているか(持つことができるか)どうかではないでしょうか。
「自分らしく」生きていくというのはなかなか難しいことですが、覚悟を決めて、これと思った道を自分なりの方法で突き進んでいくしかないように思いますね。と、こんな平板なことしか言えない自分に、また自己嫌悪に陥ったりするのですが。