
今、横浜では三年に一度の現代美術の祭典「横浜トリエンナーレ2011」が開催中です。また、昨日と今日は恒例の「横濱ジャズプロムナード2011」も開かれていました。
”素顔の横浜”からみれば、こういった文化的な催しはとても似あいませんし、実際に横浜市民のほとんどは無関心です。これらはあくまで観光客目当ての催し物なのです。
私たちが抱く”素顔の横浜”は、相鉄線沿線や京急沿線のブルーカラーの色彩の濃いイメージのなかにあります。言うなれば、現代美術よりマンガ、ジャズよりヒップホップ、ジモトとヤンキーといったイメージです。私は「それでいいのだ」と思いますし、個人的にはそっちの方が興味があります。そういった横浜がもっているディープ感は、前に住んでいた埼玉にもないものです。いわば、ホンモノの(年季の入った)ディープな街といったイメージが横浜にはあるのです。にもかかわらず、どうしてあんなにお上品ぶりたがるのでしょうか。
平岡正明氏は、横浜はジャズが似あう街だと常々言ってました。「横濱ジャズプロムナード」も野毛の大道芸などと同じように、平岡さんのプロパガンダの賜物なのかもしれません。しかし、そこにあるのは、あくまで外ズラの(営業用の)横浜なのです。
本町の港郵便局に行ったついでに、馬車道とイセザキモールで行われていた街角ライブをみました。正直言って、アマチュアの演奏には興味がありませんので、アマチュアだったらパスしようと思っていたのですが、馬車道では学生とプロのセッションが行われていましたし、イセザキモールはプロのフュージョンのバンドが演奏していました。ただ、途中、近所の店から音が高すぎるとクレームが出たらしく、バンドのメンバーも「やりくにいですね」と嘆いていました。街をあげての催しじゃないのかと言いたかったけど、一方で、ホントはジャズなんかには関心のない横浜(商店街)の本音を垣間見たような気がしました。
聴衆は圧倒的に中高年の人たちでした。団体客なのか、あるいは通し券をもった目印なのか、胸にワッペンをつけている人を多くみかけましたが、ひとりの例外もなく中高年のおっさんとおばさんでした。そのうちジャズも敬老会の演目になるのかもしれません。
ただ、連休ということもあってか、人出は多く、関内あたりもいつになく賑わっていました。そのあと、みなとみらいのランドマークプラザのくまざわ書店に行ったのですが、みなとみらい周辺も人でいっぱいでした。クィーンズスクエアでも、ジャズの演奏が行われていましたが、アマチュアのバンドだったので写真だけ撮って帰ってきました。

関内ホール前(馬車道)

イセザキモール

汽車道

大道芸(グランモール公園)

スヌーピー(クイーンズスクエア)

クイーンズスクエア
>>中音量主義