江角マキコ

このところ久々にこのブログのアクセスが伸びています。それは、2007年5月の「江角マキコさんの手紙」という記事にアクセスされる方が多いからです。

というのも、江角さんが6日放送のTBS系「ぴったんこカンカン」に出演して、日本たばこ産業(現JT)のバレーボール選手だった頃の思い出の場所を訪ねるシーンが感動を呼んだからでしょう。たまたま私も見ていましたが、バレーボール部の寮を逃げ出して、ジャージ姿のまま島根の実家に帰ったというエピソードには、思わずもらい泣きしそうになりました。退部して会社を辞めるときも、見送りに来たのは同期の二人だけだったというのも、なんだかせつない話です。

江角さんは、芸能界に入っても当時の話は封印していたようですが、でもそんな挫折した経験があったからこそ、生き馬の目をぬく芸能界のなかでもがんばることができたのではないでしょうか。

私は当時の江角さんのエピソードを聞くにつけ、やはりJTに入る3年前に経験したお父さんの死が影を落としているような気がしてなりませんでした。そして、芸能界に入ってから、さらに弟さんの死も経験することになるのです。

生きていくことは同時にいろんな悲しみに遭遇することでもあります。たしかに江角さんが経験したことは悲しくつらいことかもしれませんが、しかし、女優としては大きな”財産”になっているのではないでしょうか。誰しもが人生の奥底にもっている悲しみ、江角さんにはそんな悲しみを表現できるような女優さんになってほしいと思います。
2012.01.12 Thu l 芸能・スポーツ l top ▲