先日、ネットをみていたら、昔仕事で取り引きのあった人間が公開しているサイトを偶然発見しました。
彼と知り合ったのはもう10数年前です。別の取り引き先からの紹介でした。個人でヨーロッパから雑貨を輸入しているというので、渋谷で待ち合わせることにしました。当時、私は毎日ように渋谷に行ってましたので、「じゃあ、センター街の入口で待ち合わせましょう」ということになったのです。
待ち合わせの時間が来たので、センター街のなかにある取引先の店を出て、入口に行ってみました。しかし、それらしき人物がいません。いったん店に戻り、10分後、もう一度行ってみました。でもやはりいないのです。
「おかしいな」と思ってあたりをみまわしました。すると、「渋谷センター街」という看板がかかっているポールの下で地べたにすわっている青年がいるのが目に入りました。髪を肩までのばしてヨレヨレのセーターを着て、そばには紙袋を置いていました。「まさか」と思いました。ところが、よくみると、相手も私のほうをじっとみているのです。それで近づいて行って、名前を確認するとなんと待ち合わせた相手だったのです。正直言って「エエッ!」と思いました。
彼は30代の半ばをすぎていましたが、一度も会社に勤めたことがなく、得意の英語を生かして自分で輸入業をやりながら自由に暮らしていました。それからわりと頻繁に行き来をしたのですが、数年後、東京を引き払い実家に帰ったという話を聞きました。
サイトに「管理人情報」というページがあったのでクリックしてみました。すると、頭髪がやや薄いスーツ姿の中年のおっさんの写真が飛び込んできたのです。一瞬「お父さん?」と思いました。しかし、管理人の名前をみるとたしかにあの彼です。
でも、冷静になってよく考えれば、私だって同じかもしれません。10数年ぶりに会ったら、相手はさぞ戸惑うでしょう。「ただのおっさんじゃん」と思うかもしれません。気持はいくら若くても姿かたちはごまかせないのです。年齢は容赦ないのです。
それ以来、なぜか気分が沈んだままです。やはりなんだかんだ言っても、年をとって容姿が衰えることは悲しいことで、それは男でも同じなのです。
彼と知り合ったのはもう10数年前です。別の取り引き先からの紹介でした。個人でヨーロッパから雑貨を輸入しているというので、渋谷で待ち合わせることにしました。当時、私は毎日ように渋谷に行ってましたので、「じゃあ、センター街の入口で待ち合わせましょう」ということになったのです。
待ち合わせの時間が来たので、センター街のなかにある取引先の店を出て、入口に行ってみました。しかし、それらしき人物がいません。いったん店に戻り、10分後、もう一度行ってみました。でもやはりいないのです。
「おかしいな」と思ってあたりをみまわしました。すると、「渋谷センター街」という看板がかかっているポールの下で地べたにすわっている青年がいるのが目に入りました。髪を肩までのばしてヨレヨレのセーターを着て、そばには紙袋を置いていました。「まさか」と思いました。ところが、よくみると、相手も私のほうをじっとみているのです。それで近づいて行って、名前を確認するとなんと待ち合わせた相手だったのです。正直言って「エエッ!」と思いました。
彼は30代の半ばをすぎていましたが、一度も会社に勤めたことがなく、得意の英語を生かして自分で輸入業をやりながら自由に暮らしていました。それからわりと頻繁に行き来をしたのですが、数年後、東京を引き払い実家に帰ったという話を聞きました。
サイトに「管理人情報」というページがあったのでクリックしてみました。すると、頭髪がやや薄いスーツ姿の中年のおっさんの写真が飛び込んできたのです。一瞬「お父さん?」と思いました。しかし、管理人の名前をみるとたしかにあの彼です。
でも、冷静になってよく考えれば、私だって同じかもしれません。10数年ぶりに会ったら、相手はさぞ戸惑うでしょう。「ただのおっさんじゃん」と思うかもしれません。気持はいくら若くても姿かたちはごまかせないのです。年齢は容赦ないのです。
それ以来、なぜか気分が沈んだままです。やはりなんだかんだ言っても、年をとって容姿が衰えることは悲しいことで、それは男でも同じなのです。