震災、そして原発事故から10ヶ月。何が変わったのでしょうか。原発事故で避難生活を余儀なくされ、東京に働きにきているという男性とたまたま話す機会があったのですが、男性は「なにも変わってないし、なにも進んでない」と怒りを含んだ口調で言ってました。
東電は4月から実施される企業向けの電気料金の値上げにつづいて、家庭向けの電気料金の値上げも予定しており、政府・経産省も最終的にはそれを認める方向だと言われています。要するにこれは、原発事故の費用を利用者にツケまわしするもので、事故当初から懸念されていたことでした。避難生活を余儀なくされ生活も人生もズタズタにされた福島の住民たちを尻目に、東電は値上げによって、5年後の黒字化を目指しているという話もあります。まったくあり得ないような話ですが、それがあり得るのが今の日本なのです。
先日はこんな新聞記事もありました。
今考えれば、あの計画停電もなんだったのかと思います。当時、電力不足を演出した脅しじゃないかという声がありましたが、やっぱりそうだったのかと思わざるをえません。そういった東電の体質も、そして東電と癒着する政府や経産省や財界の姿勢もなにも変わってないのです。
関西電力が行った大飯原発3・4号機のストレステスト(耐性評価)の意見聴取会でも、傍聴を希望する反対派を排除した会場に、「事故はたいしたことはない」「チェリノブイリとは違う」などと安全デマをくり返していた原子力ムラのメンバーがずらりと顔を揃えてすわっていたのには、なんだか悪い夢でもみているかのようでした。これじゃストレステストに「妥当」というお墨付けを与えるのは最初から目にみえています。
枝野経産大臣がときに東電に対して批判めいた発言をするのも、お得意の二枚舌による単なるポーズのようにしか思えません。その裏では政府・経産省の支援を受けて、「国有化」を隠れ蓑に東電がゾンビのように生き延び元の姿に戻りつつあるのです。避難住民への賠償が遅々として進んでない現状もまるで他人事であるかのようです。
このように「なにも変わってないし、なにも進んでない」のです。犯罪はまだつづいていると言うべきでしょう。
東電は4月から実施される企業向けの電気料金の値上げにつづいて、家庭向けの電気料金の値上げも予定しており、政府・経産省も最終的にはそれを認める方向だと言われています。要するにこれは、原発事故の費用を利用者にツケまわしするもので、事故当初から懸念されていたことでした。避難生活を余儀なくされ生活も人生もズタズタにされた福島の住民たちを尻目に、東電は値上げによって、5年後の黒字化を目指しているという話もあります。まったくあり得ないような話ですが、それがあり得るのが今の日本なのです。
先日はこんな新聞記事もありました。
<電力需給>政府今夏試算「6%余裕」伏せる
今夏の電力需給について「全国で約1割の不足に陥る」と公表した昨夏の政府試算について「供給不足にはならない」という別の未公表のシナリオが政府内に存在したことが、分かった。公表した試算は、再生可能エネルギーをほとんど計上しないなど実態を無視した部分が目立つ。現在、原発は54基中49基が停止し、残りの5基も定期検査が控えているため、再稼働がなければ原発ゼロで夏を迎える。関係者からは「供給力を過小評価し、原発再稼働の必要性を強調している」と批判の声が上がっている。(以下略)
(毎日新聞 1月23日2時30分配信)
今考えれば、あの計画停電もなんだったのかと思います。当時、電力不足を演出した脅しじゃないかという声がありましたが、やっぱりそうだったのかと思わざるをえません。そういった東電の体質も、そして東電と癒着する政府や経産省や財界の姿勢もなにも変わってないのです。
関西電力が行った大飯原発3・4号機のストレステスト(耐性評価)の意見聴取会でも、傍聴を希望する反対派を排除した会場に、「事故はたいしたことはない」「チェリノブイリとは違う」などと安全デマをくり返していた原子力ムラのメンバーがずらりと顔を揃えてすわっていたのには、なんだか悪い夢でもみているかのようでした。これじゃストレステストに「妥当」というお墨付けを与えるのは最初から目にみえています。
枝野経産大臣がときに東電に対して批判めいた発言をするのも、お得意の二枚舌による単なるポーズのようにしか思えません。その裏では政府・経産省の支援を受けて、「国有化」を隠れ蓑に東電がゾンビのように生き延び元の姿に戻りつつあるのです。避難住民への賠償が遅々として進んでない現状もまるで他人事であるかのようです。
このように「なにも変わってないし、なにも進んでない」のです。犯罪はまだつづいていると言うべきでしょう。