今さらという感じですが、野田政権のデタラメぶりは目にあまるものがあります。最近は、テレビで野田首相をはじめ前原・玄葉・安住・枝野・岡田氏らの顔がみると、アホらしくてチャンネルを変えたくなります。

マニフェストは総崩れで、残ったのは消費税増税だけというのでは、ひどいにもほどがある。無責任の極みのような連中がやたら「責任」ということばを使っているのは、悪い冗談だとしか思えません。

単に官僚の操り人形でしかないにもかかわらず、いまだ「政治主導」のような顔をして、平然と詭弁を弄するその精神構造が信じられません。消費税増税にしても、いつの間にか「社会保障と税の一体改革」なるふれこみに変わり、それをやり遂げるのが「政治の責任」だと大言壮語するのですが、官僚が敷いたレールの上を歩いているだけなのは誰の目にもあきらかです。

一方、新聞やテレビも、野田政権を背後で操る官僚機構の既得権益の構造には目をつむったまま、なぜか増税賛美の大合唱で世論を誘導しているのですから、同じ穴のムジナと言うべきでしょう。彼らが主張するのは、与野党が話し合いをして、”増税翼賛体制”をはやく構築せよ(はやく増税せよ)、という一点だけです。彼らもまた野田政権と同じように、「増税」という狂気にとりつかれたかのようです。今日の財政状況をもたらした張本人たちが、増税しないと国債の格付けが引き下げられ、市場の「日本売り」がはじまるなどと言って国民を脅すのは、居直り強盗以外のなにものでもありません。

また、福島の住民たちを放り出したまま原発再稼働に動いている原発事故の処理にしても同様です。あれからまだ1年ちょっとしか経ってないのです。生活の場を奪われ人生を乱わされた住民たちのことを考えれば、再稼働なんて犯罪まがいの所業だとしか思えません。この問題でも、新聞やテレビは、経産省や電力会社による「電力不足」キャンペーンの片棒を担いでいるのです。それは、原発安全神話の片棒を担いだ事故前とまったく同じ構図です。

何度も同じことをくり返しますが、結局、なにも変わってないのです。なにも学んでない。

>> なにも変わってない 
2012.05.01 Tue l 社会・メディア l top ▲