最近、知り合いと話をしていると、老親の話がよく出ます。上の年代では、認知がはじまった親の面倒をみているという人も何人かいます。

なかでも大変なのは、親ひとり子ひとりのケースです。きょうだいがいれば、まだしもシェアできますが、ひとりだとそうもいきません。まして認知が進めば、負担はもっと大きくなるのです。だからといって、生活のためには仕事を辞めるわけにはいかない。経済的な面でも、ひとりで全てを負担しなければならないのです。

私が知っているのは、いづれも男性で、離婚してひとりで親の面倒をみているというケースです。他人のことなのでその間の事情はわかりませんが、もしかしたら親のことが原因で離婚したのかもしれません。

まだ身体は元気なようですが、それでも警察から親を保護したという連絡が入り、会社を中退して引き取りに行ったなんてこともあったそうです。

そんな話を聞くと、みなさん大変なんだな、としみじみ思います。ホントは深刻なのかもしれないけど、そんな面を微塵もみせず明るくふるまっているのです。

もちろん私とて他人事ではありません。でも、私は、いつもそんな現実から逃げてばかりなのです。
2012.07.14 Sat l 日常・その他 l top ▲