
夕方、近くの郵便局に行ったついでに鶴見川沿いを散歩しました。今日は新羽橋を渡って、対岸から新横浜の方向に歩きました。
最初土手の上を歩いていたのですが、途中から河原におりて歩きました。しばらく歩いて市営地下鉄の車両基地のあたりにさしかかると、歩道がアルファルトから砂利道に変わりました。
両側を背丈ほどのススキの穂におおわれ、しかもあたりはすっかり暗くなっています 。さすがにちょっと不安になりましたが、そのまま歩を進めました。すると、ススキの穂が途切れ、畑のようなものが目に入りました。しかも、その奥には小屋のようなものがあり、焚火をしている様子です。よくみると、小屋の前に男性が立っていて、じっとこちらをみていました。
私は「こんばんわ!」と声をかけました。しかし、男性は何も答えず背を向けて小屋のなかに入って行きました。どうやらホームレスの人のようです。だったら是非話を聞きたいと思いましたが、どうもあの様子では取り付く島がなさそうです。
私は、砂利道を引き返し、土手の上にのぼりました。土手の上から見ると、先程の小屋とは別に、草むらのなかにもうひとつ青いビニールシートを張った小屋がありました。
そのまま土手の上を進むと、やがて亀甲橋という橋に出ました。対岸が日産スタジアムです。それで、土手の遊歩道から離れて橋を渡ることにしました。
日産スタジアム周辺は、スポーツ関連の医療施設や競技専用のグランドが集まったスポーツ公園になっています。日産スタジアムの横の歩道を歩いていたら、下のほうからガチャガチャという甲高い車輪の音が聞こえてきました。なんだろうと思って下をみると、スケボーをやっているのです。それも20~30人もいます。あとで調べたら、そこはスケボー広場となっていました。
さらにその先のグランドでは、照明の灯りの下、サッカーの練習をしていました。それで、しばらく手すりにもたれて練習を見学しました。
どこのチームがわかりませんが(マリノスのサテライトチームのような気がしないでもありませんが、私はマリノスファンではないのでよくわかりせんでした)、その球捌きのうまさに感心しました。やはり研鑽を積んで一芸に秀でるというのは、すごいもんだなと思いました。
ネットでは妙なアマチュア信仰みたいなものが跋扈していて、官僚や新聞記者たちがバカ呼ばわりされていますが、彼らがエリートになったのは、あえて言えばネット住人たちと違って努力をして研鑽を積んだからです。コンビニの前でウンコ座りしている中学生と、そんな連中を横目に塾に通っている中学生が、10年後に差がつくのは当然だろうと言った人がいましたが、エリートだからどうのこうのと言う前に、まず彼らの努力や研鑽をすなおに認める姿勢が大事ではないでしょうか。批判するならそれからでしょう。負の感情による反エリート主義(アマチュア信仰)は、エリート主義以上に危険な気がします。あまのじゃくな私は、サッカーの選手たちの見事な球捌きをみながら、そんなことを考えました。
そのあと、帰宅ラッシュがはじまった新横浜の街をとおって戻ってきました。都合2時間あまりの散歩でした。
