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夕方、用事があって青山に行ったついでに神宮外苑に寄ってみました。数日前の新聞に、「黄色の絨毯」というタイトルで神宮外苑のイチョウ並木の写真が掲載されていたのを思い出したからです。

ところが、行ってみると、雨のせいなのか、写真のように「黄色の絨毯」とはほど遠いさみしい光景しかありませんでした。

夢のなかに昔つきあっていた彼女が出てきて、それ以来、なんだか彼女の亡霊にとり憑かれたかのように暗い気分のなかにいます。女性は恋愛に対しても切り替えが早く、男性に比べてドライだと言いますが、こういった気分はやはり男性特有のものなのでしょうか。私は、女のきょうだいのなかで育ち、女性の嫌な面は飽きるほど見てきましたが、だからと言って、女性心理の機微に通じているわけではありません。むしろ、恋愛がことごとくうまくいかなかったのは、この「女心がわからない」性格がわざわいしているとも言えます。

以前、渋谷の雑踏で彼女によく似た女性を見つけて、思わずその場に立ち尽くしたことがありました。また、山手線の電車のなかで、同じように彼女に似た女性を見つけたときは、途端に息苦しくなり額から汗がタラタラ流れ出して、途中の駅で降りたこともありました。

どうしてこんなにひきずるんだろうと思います。それだけ未練があるのかと言えば、どうもそういうのとは違うように思います。だからやっかいなのです。”男心”というのも、女性が思うほど「単純」ではないし「わかりやすい」ものでもないのです。

神宮外苑のイチョウ並木の下を歩いていたら、いつの間にかまた夢の余韻に囚われている自分がいました。そして、いっそう暗い気分になりました。人間を長くやっているとろくなことはないのです。

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