大倉山雪1

関東地方をおそった大雪。

もっとも、このブログでも何度か積雪の写真を掲載していますが、東京と言えどもそんなに大雪がめずらしいわけではありません。もちろん毎年あるわけではないですが、何年に1回くらいはあります。そのたびにマスコミは、カマトトぶって「雪に弱い東京」とかなんとか驚いてみせるのでした。

道路が大渋滞になったり、凍結で転倒者が続出して多くの負傷者が出たりというのは、要するに東京が過密都市だからです。雪が降らなくても渋滞しているのですから、雪が降ればさらに渋滞するのは当然でしょう。電車通勤のため、雪が降っても革靴やハイヒールの人が多く、朝、雪の舗道を急ぎ足で会社に向かえば、「滑って転んで大分県」になるのも当然でしょう。

ただ、実際に転倒して負傷するのは、東京より横浜のほうが多いそうです。なぜなら横浜は坂道が多いからです。この積雪のなか、山手のような丘の上の住民たちはどうしているんだろう、どうやってあの坂道を行き来しているんだろうと思いました。

「雪に弱い東京」というのは、いわゆる”常套句”です。いつも雪が降ると、「雪に弱い東京」という”常套句”が使われるのですが、でも、そうやってなにかを語っているようで、実はなにも語ってないのです。そこには、あらかじめ用意された「お定まりの現実」があるだけです。

午後から渋谷に行かなければならない用事があったのですが、雪だけでなく風も強くて、むしろそっちのほうが難儀でした。しかも雪のなか、都心で車を運転するはめになったのですが、環七や山手通りなど幹線道路の至るところで、路肩に車が「放置」されていて、それがよけい渋滞を招いているのでした。そもそも雪が積もった道路をノーマルタイヤで走るなどというのは、「雪に弱い」とか言う以前の問題です。そんな常識のない人が半端なく多いのも東京なのです。


大倉山雪2

大倉山雪3
2013.01.15 Tue l 東京 l top ▲