
前も書きましたが、来週の3月16日から東急東横線と地下鉄副都心線の相互乗り入れがはじまります。それに伴い、東横線のホームが今の渋谷駅の2階から渋谷ヒカリエの地下5階の副都心線と共有のホームに移転します。つまり、あの見慣れた東横線のホームが姿を消すのです。ちなみに、東横線のホームが高架になったのは、1964年だそうです。
それで今朝、渋谷に行ったついでに、スマートフォンでホームの光景を写真に撮りました。今日は日曜日とあって、ホームには消えゆく光景を写真におさめようという人たちが至るところにいました。また、電車から降りてくる乗客のなかにも、携帯を取り出して写真を撮る人がいました。そうやって記念に残すために写真を撮っている人たちを見るにつけ、写真屋の息子としては、ちょっと感動するものがありました。
東横線の桜木町駅が廃止になったのは9年前だそうですが、あのときも写真を撮っておけばよかったなと今になって思います。ネットで探しても、旧桜木町駅の写真は意外と少ないのです。ただ、当時と違って今はブログをやっている人も多いので、そのうち旧渋谷駅の写真があふれるようにネットにアップされるのかもしれません。
東急桜木町駅が廃止になってまだ9年しか経ってないというのも意外な気がしました。感覚的にはもっと昔だったように思っていたからです。それくらい街はめまぐるしく変貌しています。それが現代の資本の回転速度なのでしょう。
若い頃は街の変化を楽しむ余裕がありました。でも最近は、そのスピードにまったくついて行けない(行けてない)自分がいます。アポリネールの「ミラボー橋」ではないですが、「時は流れ私は残る」といった感じで、なんだかおいてけぼりにされているような気さえするのです。だから、よけい街の変化に寂寥感を覚えるのでしょう。





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