
若い頃は花なんてまるで興味がありませんでした。花見に行くのも彼女とのデートが目的で、花なんてどうでもよかったのです。「花がきれいね」「いや、君のほうがきれいだよ」なんてことは言わなかったものの、花より団子、花より女の子という感じでした。
ところが不思議なもので、年を取ると花が恋しくなるのです。梅でも桜でも、花の季節になると、無性に花を見たいと思うようになるのでした。
今年は桜の開花が早く、都内では先週が見頃でした。そのため先週の土日は、東横線の電車から目黒川が見えるのですが、目黒川の川沿いや中目黒界隈は大変な人出で、文字通り芋を洗うがごとしの様相でした。しかも、昨夜(月)は雨が降り、今日も朝から強い風が吹いていましたので、このままでは今年は桜を見逃してしまうのではないか、そう思うといてもたってもいられません。それで、今朝、目黒川に花を見に行ってきました。
この界隈はドラマにもよく登場するので若いカップルにも人気で、最近もフジの「最高の離婚」というドラマのロケで使われたそうです。恋を語るには、ぼんぼりの明かりに照らされた夜桜のほうがお似合いなのかもしれませんが、花が目当てのピューリタンなおっさんにはそんなの関係ねぇ(古い!)、むしろ朝のほうが似合っているのでした。
(写真はスマートフォンで撮りました)





