2013年11月7日 002


別にラーメン好きというわけではないのですが、なぜか急に大分のラーメンが食べたくなりました。

ネットで調べたら、伊勢佐木町の近くに大分ラーメンの店があるというので、夕方から散歩がてら出かけました。

しかし、残念ながら期待外れでした。やはり違うのです。こっちでホンモノの味を求めるのは無理なのかもと思いました。

道路の反対側では、某有名ラーメン店の開店を待つ人たちの行列ができていました。私は、並んでまでラーメンを食べたいとは思いませんが、あの人たちってホントにラーメンの味がわかっているんだろうかと思いました。

ホテルやデパートの食材偽装の店だって、食通と称する人たちが「やっぱりファミレスとは違うわ」とかなんとか言いながら、歯に挟まった肉の切れはしを爪楊枝でほじくるのを我慢して、さも満足そうに蘊蓄を傾けていたのかもしれませんが、なんのことはないファミレスや牛丼屋と同じだったのです。なかにはミシュランガイドで星を獲得した店もあったそうですから、ミシュランもいい加減なものです。

回転寿司にしても、何千万円も出してマグロを買いつけ、店頭で解体ショーを行ったりして”ホンモノ度”をアピールしていますが、しかし実際に出されているのは、ほとんどが「もどき」の魚ばかりだそうです。「やっぱり今の時期のカンパチはうまいな」なんて言ってるサラリーマンのお父さんは、正確には「やっぱり今の時期のカンパチもどきはうまいな」と言うべきなのです。

ラーメンを食べたあと、日の出町から野毛、そして、みなとみらいに寄り、本などを買って、さらに横浜駅まで歩きました。

季節のせいもあるのでしょうが、夕暮れどきの横浜の街っていいなとしみじみ思いました。街中でも住宅地と接近しているので、食べ物屋に入っていても、近くに住んでいる人が普段着でふらりとやって来る、そんな雰囲気があります。それは、東京の都心では決して味わえない雰囲気です。

そして、それがまた街の雰囲気にもつながっているように思います。東京のように人でごった返していることがないので、歩きながらいつの間にか自分の世界に浸っている自分がいました。そして、なんだかなつかしいようなせつないような気持になっているのでした。年取ってもう一度同じ街を歩いたら、きっと泣くだろうなと思いました。

みなとみらいでは、既にクリスマスツリーが飾られていました。


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