2014年4月7日 017


別に桜を追いかけたわけではありませんが、栃木の温泉に行きました。都内や横浜では既に葉桜になりかけているところが多いのですが、東北自動車道から北関東自動車道に入って、さらに走りつづけると、満開の桜並木が目に飛び込んできました。

私は、九州の山間の町で育ちましたので、特に山のなかでピンクの花を咲かせている桜が好きです。子どもの頃の田舎の風景を思い出しました。

私は、生まれたのが温泉の町で、高校も別府でしたので、高校を卒業して九州を離れるまで、ほとんど温泉しか入ったことがありませんでした。温泉が当たり前だったのです。だから、こうしてたまに温泉に来て、頭にタオルを乗せ足を延ばして湯船に浸かると、「やっぱり、温泉っていいな」としみじみ思うのでした。

東京の人たちは、とにかく休みになると東京を脱出して、外へ外へと行きたがるのですが(「休みはどっかに行くの?」というのが常套句のようになっていますが)、その気持はよくわかります。たまにそうやって”命の洗濯”をしないと、資本主義末期の超過密都市で会社勤めなどつづけられないのでしょう。また、「人生の楽園」ではないですが、リタイアしたら田舎に住みたいという気持もわからないでもないのです。

途中、道の駅の脇の土手に、タンポポと桜が並んで咲いている場所がありました。こういった風景もなつかしいなと思いました。なんだかなつかしさばかりを追い求めるような一泊二日のささやかな旅でした。
2014.04.09 Wed l 日常・その他 l top ▲