また出たっ!、芸能界の魑魅魍魎! 

何度も同じことを書きますが、タレントが独立すると、どうしていつもゴシップが流され、「タレント生命の危機」などと言われるのか。先日の安室奈美恵とまったく同じパターンのゴシップ記事です。しかも、それに火を点けたのが、我らが週刊文春です。どこまでもわかりすぎるくらいわかりやすい話です。

江角マキコバッシングの核心は、つぎの文章に集約されています。

日刊サイゾー(2014年09月10日)
「もう叩いちゃっていいから!」各事務所の“お墨付き”で、江角マキコのスキャンダル報道が止まらない!?

 業界からも、江角を擁護する声は皆無だ。江角は今年3月に大手芸能プロ「研音」を辞め、独立。表向きは円満退社ということになっているが「ワガママな江角さんに事務所が業を煮やしたというのが、本当のところ」(芸能プロ幹部)。


背景にある「ママ友いじめ」は、事実関係においても人間関係においても、いろいろと入りくんだ事情があるようですが、朝日の「従軍慰安婦」問題と同じように、ものごとを牽強付会に解釈して、はじめにバッシングありきの悪意ある記事に仕立てているのでした。独立した途端、どうしてこういった記事が出てくるのか、まずそのカタクリを知る必要があるでしょう。

しかし、サイゾーをはじめ芸能マスコミは、まるで“乞食犬”(連中にはこの差別用語こそふさわしいでしょう!)のように、週刊文春がばらまく餌に群がり、我も我もと”江角叩き”の隊列に加わるのでした。そして、週刊文春の言うままに、「見てきたようなウソ」の大合唱をはじめるのです。

これじゃ悪貨が良貨を駆逐し、芸能界に魑魅魍魎が跋扈するのも当然でしょう。陰で高笑いをしている者たちがいることさえわからないのでしょうか。いや、わからないはずはないのです。芸能マスコミは、まさに彼らの走狗でしかないのです。

さらに、その悪意ある記事を真に受けて、「やっぱり江角ってワガママでひどい女だったのネ」とばかりに、”江角叩き”に動員される芸能ファンたち。日頃、マスコミなんてゴミだ、信用できない、なんて言いながら、週刊文春のような“マスゴミ”にいいように踊らされ、これみよがしに江角に罵言を浴びせる情弱なネット住人たち。彼らはいつでも”煽られる人たち”なのです。

その構造は、アベノミクスや特定秘密保護法や集団的自衛権行使などにおいても然りです。

カルトな総理大臣が妄想と現実をとり違え、周辺国を挑発して戦争を煽ると、週刊文春をはじめマスコミがいっせいに“鬼畜中韓”の記事を書き立てて戦争前夜のような”危機感”をふりまく。そして、ネットの情弱者たちが、そんな“マスゴミ”に煽られて「撃ちてし止まん」とばかりにヘイト・スピーチをがなり立てる。ここにも陰で高笑いをしている者たちがいることでしょう。

芸能界も政治も同じ構造のなかにあるのです。空念仏のように「言論・表現の自由」のお題目を唱えるだけで、肝心な”自由な言論”はどこにもないのです。それが今この国をおおいつつある全体主義の空気です。

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2014.09.11 Thu l 芸能・スポーツ l top ▲